音大生の「強み」って何?
自己分析のすすめ
「自分の強みって何だろう?」そう聞かれて、すぐに答えられる人は多くありません。特に音大生の場合、日々演奏や実技に向き合ってきたものの、「自分には音楽以外にどんな力があるんだろう」「それをどう言葉にしたらいいのか」と悩む人も多いのではないでしょうか。
でも実は、音楽を学ぶ中で身につけた力には、社会で求められる大切な要素がたくさん詰まっています。
たとえば、発表会や試験での演奏経験は、人前で話したり自分を表現したりする「プレゼン力」につながります。毎日の地道な練習は「継続力」や「自己管理力」の証拠ですし、音楽を通じて育まれた感受性や観察力は、あらゆる分野で必要とされる力です。
こうした力を「言語化」しておくことで、就職活動や進路の選択時に、自信をもって自分を伝えられるようになります。おすすめなのは、これまで経験してきたことを紙に書き出してみること。「こんな壁にぶつかったな」「こうやって乗り越えたかも」「それで気づいたことは…」と、ひとつひとつ思い出しながら書いていくと、少しずつ“自分ってどんな人なんだろう”という輪郭が見えてきます。
音楽の道に進むにせよ、別の分野に挑戦するにせよ、「自分にはこんな強みがある」と胸を張って言えることは、何よりの支えになります。今のうちから、少しずつ“じぶん理解”を深めていきましょう。