インターンシップに行こう!
インターンシップについては、第58回(こちらから)でもご紹介していますが、2025年卒の就活生からインターンシップの考え方が大きく変わっています。今回はそれについてお伝えしたいと思います。
従来のインターンシップは、企業がそこで取得した学生情報を広報活動や採用選考活動に使ってはいけないことになっていましたが、それが4つのタイプに類型化され、タイプ3、4については、採用活動開始以降、取得した学生情報を採用活動に活用できることになりました。4つのタイプは以下のようなものです。
<タイプ1> オープン・ カンパニー |
学生が企業・業界・仕事を具体的に知る目的で開催される、学生・修士・博士課程(年次不問)を対象としたイベントや説明会 |
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<タイプ2> キャリア教育 |
学生が自らのキャリア(職業観・就業観)を考える目的で開催される、学生・修士・博士課程(年次不問)を対象としたイベントや説明会 |
<タイプ3> 汎用的能力・ 専門活用型 インターンシップ |
学生がその仕事に就く能力が自らに備わっているかを見極める目的で開催される、学部3年・4年・修士1年・2年を対象とした、適性、汎用的能力、専門性を重視したプログラム |
<タイプ4> 高度専門型 インターンシップ (試行) |
学生が実践研究力の向上等を通じて自らの専門性を実践で活かして向上させることを目的として、大学院生向けに2か月以上にわたって実施されるジョブ型研究インターンシップ |
目を引くのはタイプ1、タイプ2が「年次不問」ということです。これまでインターンシップは採用選考に使えないとしていましたが、使っている企業が多くあるのが実態でした。そのインターンシップが1年生でも参加できることになり、就活の前倒しが今以上に進むと考えられます。
私自身は就活の早期化には賛成できませんが、世の中がその方向で動いている以上、手をこまねいているわけにはいきません。音大生は実技があり大変ですが、自らの進路を考え、その材料探しの場としてインターンシップを活用する必要があります。