目標を管理する方法②
「目標は重要だよ。だからまず目標を立てて計画しなさい」といわれても、どう立てたらいいか迷うかもしれません。例えば3年後の目標が「Aコンクール優勝」だとして、そのための1年目の目標が2ランク低いCコンクール優勝、2年目の目標が1ランク低いBコンクール優勝だとします。目標はこのようにシンプルでいいのですが、PDCAのPでは、そのためにやるべきこと、やれば目標達成につながる具体的な取り組みを決める必要があります。
例えば月間PDCAであれば、先生のレッスンを受ける回数、1日の練習時間数、仕上げる曲目といった具合に細かく設定します。例えば下の表のような感じです。
月間PDCA表のイメージ図
目標項目 | 目標 | 1月 | 2月 | … | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|
演奏力強化 | 先生のレッスン受講回数 | 4回 | ||||
3時間以上練習できた日数 | 25日 | |||||
仕上げる曲目数 (または曲名) |
1曲 (または曲A) |
|||||
演奏に役立つ本の読了数 | 1冊 | |||||
楽曲解釈力強化 | 練習楽曲の楽譜研究 | 20時間 | ||||
和声の学習時間 | 30時間 | |||||
作曲家研究 | 40時間 | |||||
アンサンブル力強化 | 他の楽器との合奏回数 | 3回 | ||||
アンサンブルレッスン | 2か月に1回 | |||||
アンサンブル研究 | 10時間 |
ポイントはできる限り数値化することです。また、せっかくこのような表を作っても、ただ毎月できたかどうかをチェックするだけでは意味はありません。この表に魂を入れる方法は、次回以降にお伝えしたいと思います。
なおこの表の目標項目は、あくまで一例にすぎません。大切なのは、みなさんそれぞれが明確な目標を持ち、それを達成するためにやるべきことを明らかにし、それができているかチェックする体制を自分の中に作ることです。その際大切なのは、目標達成に必要な行動を正しく炙り出し、できる限り数値や曲目で項目に具体性を持たせて組み込むことです。
ちなみに私も仕事や健康でPDCAを実践しています。例えば仕事での年間目標のひとつは、「毎年1冊本を出版する」です。そのために営業、企画、ネタ探しなどを項目に、計画を立て、実行しています。

(管理項目以外にも、時々体重や血圧など測り青地で記入しています)
仕事面の目標は企業秘密でお見せできませんが、健康面では写真のような表をノートに作って管理しています。一番左の「〇×欄」は、その日禁酒できたかどうかで、月8回が目標なのですが、これだけは中々達成できません(笑)。
あくまで目標を達成するための手段ですから、きれいに作る必要はありません。パソコンで作るより、ノートなどに手で書き込んだ方が効果は高いと思います。