本当に儲かるのは、音楽家
ということで、『武器』では就活に関する内容が多くなったわけですが、収入面で本当に成功したければ、音楽家や音楽ビジネスを個人で始める方がいいと思っています。というのも、会社に就職すれば、最低年収は250万くらい保証されるものの、上はせいぜい2、3千万円が精一杯だからです。
まあ外資系金融機関にスカウトされたり、大きな会社の社長にでもなれば1億円ということもあるかもしれないけれど、90%以上のサラリーマンは、年収250万〜1,500万円くらいの狭い範囲にきれいに収まっています。もちろん私もそうでした。
その点音楽家として成功すれば、1ステージ数千万円ということもあるようですからね。実力次第で金額青天井の夢の世界が待っています。
満員の観客の前で自分のパフォーマンスを披露して喝采を浴び、プライベートジェットで世界中を飛び回って、最高級ホテル最上階のスイートルームで日々を送る生活。私がよく泊まる1泊5,000円前後の「〇〇イン」とは雲泥の差です(笑)。
実際もう亡くなって随分になりますが、指揮者のカラヤンは、自分のプライベートジェット機を操縦するのが趣味でしたし、ポール・マッカートニーやレディー・ガガのような世界的ポップスターともなれば、年収は数百億円にもなります。そういう意味では、自信のある方はチャレンジして、是非夢をかなえて頂きたいと思います。そして大いに儲けて、私にご馳走して下さい(笑)。
とはいえ、音楽家や音楽ビジネスの社会は完全な実力社会。サラリーマンであれば、私のように極めて平凡な人間でも、会社の看板を使ってある程度の仕事はできますが、この世界では、本当の実力がなければ生きていけません。そこがきついところかなぁ。
もちろん、運も必要ですが、それは実力があっての話。実力がなければ、何かで一時ブレークしても、長続きはしません。また実力と言っても演奏力だけではなく、エンタメ性だったり、新奇性だったり、人の心をワシ掴みにするようなSomethingが必要です。音楽で成功したければ、そういったこともきちんと意識しておきたいポイントです。