コロナの時代だから出来る
修行を大切に
皆さんこんにちは、ピアノの斎藤雅広です。
学生の皆さんのお助けになるためのコーナー。今回は目の前にある大きな問題について考えてみましょう。
オンライン授業、皆さんも経験済でしょうね? 先生方も予想以上に疲れるとか、疲弊されているようで(笑)、やはり生の音には代えられませんよね。
でもそれを言ってしまったらお終いなのです。
特に学校には学費が払われているだけに、オンラインは苦肉の策である以上に、もはや避けられないシステムとなっています。
つまり個別に、自分が出会う先生がどれだけのシステムを持っているか、前向きに機材を揃えた高いスキルがあるかによっても、その指導内容が左右されます。でもそのスキルは音楽的な内容とは別な物でもあります。
音楽学校にはその学校のランクがあり、それに見合った教育が行われ、そのレベルでの競争があるからこそ、皆さんが選んで受験をするわけですが、今のままですと学校のランクはそのままに、中身が伴わないアンバランスな状況も生まれてくるでしょう。
「ランクはそのままに」というのが1つのポイントです。卒業後にキャリアとなる大学の名前はやはり重要!中身が伴わない可能性をチャンスと捉えて、これから受験される方はワンランク上の大学を目指すのはいかがでしょう?
逆に在学生は、学校の授業・レッスンだけで考えては絶対いけないですね。病気になるとセカンドオピニオンを求めるように、自分に合う師匠を探し、研究課題を見つけ、学校の授業と並行して己を磨く努力が必要になるのでは?
今までは演奏の機会やアルバイトが、どの時代よりも積極的に活動が出来ていた時代でした。今後はイベントも減り、こうした目先の仕事は少なくなっていくでしょうが、これを嘆くことなく、自分を深めるチャンスに時間をかけてみてはいかがでしょうか?